2015年4月19日 二軒茶屋・箸蔵寺


今回は、以前石鎚雪山登山教室でご一緒したヒメコさんに、香川〜徳島にまたがる山に連れて行っていただく。
ヒメコさんのお仲間とあわせて総勢11名の団体登山である。

箸蔵寺は四国別格二十霊場の第十五番であり、ロープウェイなんかもあって前から興味深々、ぜひお参りしたいお寺であった。
なんという好機到来、しかも縦走登山ができるなんて。

前の晩はネットとカシミールで予習を行う。どんなお山、お寺か楽しみです。


参加者 11名
ヒメコさん手配のマイクロバス号
カメラ SONY DSC-WX170
GPS GPSmap 60CSx
装備 軽登山靴
ダブルストック
ARC'TERYXザック








6:30 市内某所にてヒメコさん号と待ち合わせ。
7:55 松山自動車道・入野PAにてトイレ休憩。
8:20 香川県観音寺市・大野原ICより高速を下り、国道317を進む。
8:46 道の駅たからだの里さいたにて最後のトイレ休憩。
9:14 JR土讃線・讃岐財田(さいだ)駅(香川県三豊市財田町)到着。


今日の山登りはこの財田駅から。

財田は「さいた」と読むが、駅名に限っては「さいだ」駅だそうだ。



みんなで準備運動を行う。

松山は明け方まで雨だったが、幸いにもこちらは降っていない。


9:18 財田駅を出発。

四国のみちを通って、まずは二軒茶屋を目指す。

これは「百丁石(ひゃくちょうせき)」というもの。

これから歩くのは、讃岐と阿波を結ぶ箸蔵街道

ここから箸蔵寺までは百丁(約11km)ある。


いいわ〜。こういうの大好き。
大人数でゆっくりペース。私も写真を撮りながら進むのにちょうどよい速さ。
しかし地図を持って歩いているのは私だけ。みんな連れて行ってもらう登山者そのものに見えるのだが・・・。
地形図にない新しい道路が建設中である。
11:04 登山道から少し左に入った展望休憩所で小休止する。ヒメコさんがみんなに柑橘のむいだのを配ってくれる。
ヒメコさんは非常に面倒見のよい方なのだ。
かつて一緒に白石旅館に泊まったときは、お風呂で私の背中まで流してくれたのだった。
11:39 今度は右に少し入った所に石仏があった。丁石は六十五丁がある。
次々と地図にない分岐が現れる。一応赤いテープが巻かれて、進路はわかるようにはなっている。
ヒメコさんは進路を心得ているのでどんどん進まれるが、これは自分一人だったら少し迷うかもしれない。
このルートは地図読みのいい勉強になる。しかしみんなは何の疑問も持たずについて行くのみ?!
12:10 二軒茶屋に到着。こんな所かー。展望はない。

この地名は昔二軒の宿屋があったことに由来するそうだ。

ここで大休止。お昼をいただく。


ヒメコさんや他の皆さんと雑談する。

お山の写真屋さんだったHさんが1月に亡くなったことが、
愛媛の山ヤさんにも広まっているようだ。有名人だったんだね。


12:50 箸蔵寺に向けて出発。
12:51 分岐あり。「雲辺寺→」の標識がある。

すごい。ここから雲辺寺へ行けるのか。

地図で確認すると、一旦猪ノ鼻峠へ下って、
そこから稜線をくねくね進むと雲辺寺山があるようだ。
結構遠い。
二軒茶屋から先は、道が広くなって登山道というより林道である。
地形図によると道の上を送電線が横切っている。もうそろそろかなー。上も気にしながら歩くと、13:09送電線の下を通過。
箸蔵寺まだ〜?
と言いたくなる。林道歩きはつまらない。

地図読みも午前中は熱心にやるが、
午後になると集中力が続かない。

地図にない道も多すぎる。



私も「ついて行くだけの登山者」になってしまった。
14:15 写真中央の小さな道しるべによると、
ここから左に入るようだ。


もっとはっきりした標識が欲しい。
これを見落としちゃったらどうなるの?

後で調べると、実線の道と合流してロープウェイ駅舎の辺りに出るようだ。(遠回り)

箸蔵寺
14:26 箸蔵寺の敷地に入る。その後境内を散策する。
初めて来たが、文化財が多いお寺だ。それにかなり広い。石段も多い。


ヒメコさんと数人が納経所へ向かう。私は軽量化のため納経帳は持ってこなかった。
納経所はそんなに混雑もしていないのに、30分くらいかかったかなー?
その時間我々は休憩したり、写真を撮ったり、雨が降り出したので雨具を着たり、思い思いに過ごした。

15:08 麓に向けて出発。もちろんロープウェイには乗りません。
ゴールまであともう少し。この下りの道で少し困ったことがおきた。

途中から膝が痛む男性がおられたが、下りになっていよいよ痛むようなのだ。
てっきり彼は箸蔵寺からロープウェイに乗るものと思っていたが、そうせず徒歩で下ってこられる。
しかし石段や石畳が多く、みんなから大きく遅れることになった。
私もよほどロープウェイをすすめようかと思ったが、あと20分だというし新参者が口出しするのがはばかられた。

ヒメコさんも仁王門で彼を待っている。(姿は見えなくても彼がまだ来ていないことに気付いていたようだ)
ヒメコさんには道案内という大事な仕事があるため先頭に戻ってもらい、私が彼と二人でゆっくり下ることにした。

話しながら歩いた方が気が紛れるかと思い、何だかんだと話しかけてみる。
ストックをお貸ししましょうか、お荷物を持ちましょうか、と言っても構わないとおっしゃる。

後から聞いた話だが、彼が膝を痛めていることに私以外誰も気付いていなかったようだ。
こういう場合、まずご本人がリーダーに申し出るべきだろう。
そうすれば、誰かに荷物を持ってもらったり、ロープウェイで下ったり、色々打つべき手があったのに。
ペースが合わなくて、団体がばらけてしまうのはよくない。

あの男性、軽症で済んでいればいいが・・・、と思う。無理に行動して悪化させてしまうと回復に時間がかかるからね。
16:03 箸蔵山ロープウェイ駅舎まで下ってきた。

お疲れさまでした。

運転係さんが、財田駅前からここまで車を回してくれた。

再びマイクロバスに乗り帰途につく・・・、前に、
ロープウェイ駅舎すぐ向かいの「本場手打うどん さぬきや」さんでうどんをいただく。
もちもちしていてすごくおいしかった。こういう寄り道が旅の楽しみだよね。
ヒメコさん、どうもありがとう!





所要時間: JR財田駅 (3時間) 二軒茶屋 (1時間30分) 箸蔵寺 (40分) ロープウェイ駅舎






 
 予習をしてみると、今回の登山道の脇には六つも三角点があるのだ。
 一つでも見つけられないかなあと思っていたが、三角点はピークにあり、登山道はことごとくピークを巻くようにつけられていた。
 残念だなあ。

 ここはもう一回自分で来て、三角点探しをしてみようと思う。
 または真剣に歩いてタイム短縮をねらうのもおもしろそう。
 
 下山口からJR箸蔵駅は近く(500m)のようなので、土讃線に乗って出発地の財田駅まで戻ることもできるかもしれない。








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